un petit peu フランス家庭料理教室アン・プチ・プ

     
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Column 3


 【column/コラム…随時更新予定です】..........■Column01へ■  ■Column02へ■  (バックナンバ-)

 no.60プロヴァンスの本、発売中                                          '10.12.25

 プロヴァンス好き必見の本が発売されました。私のレシピもいくつか掲載されています。当教室に数量限定ですが置いてありますのでぜひご覧ください。

 
『笑顔になれる美味しいプロヴァンス』 フイッシュバーン真也子著
 スタンダードマガジン社/12/20発売 \1,680(税込)

 フリーライターのフイッシュバーン真也子さんが、初夏のプロヴァンスの旅で出会った美味しいものや南仏ならではの風景を、美しい写真とともにご紹介。とにかくプロヴァンスの魅力満載で、日本にいながらプロバンスを旅した気分になれること請け合いです。

 それらに加え、プロヴァンスを愛する美味しいものクリエイタ―たち 〜 粉料理研究家の堀井和子さん、カフェ経営の久保田由希さん、フランス人料理家のJACKさん、そして私、神崎が、プロバンスの美味を思い思いに表現する・・というかたちで参加しています。

 私は、第6章「プロヴァンスの思い出ごはん」にて、日本の食材でかんたんに作れる南仏レシピと、美食オーベルジュをご紹介しています。

 私の料理撮影は、代々木上原にあるカフェ「Mirayne(ミレイネ)」でおこないました。このカフェ、フランスの小さな町にありそうなかわいい店構えで、本当に気に入ってしまいました。

 フォトのコーサカトモさんは、あいにくの悪天候にもかかわらず、プロヴァンスの雰囲気いっぱいの素敵な写真を撮ってくださいました。

 著者のフィッシュバーン真也子さんは、私が以前エル・オンラインで連載していた旅行記「南仏くいしんぼう紀行」を、熱心に読んでくださっていたそうで、この書籍の企画にお声をかけていただきました。ありがとうございました。













 no.59フードソムリエ掲載                                          '10.7.25

 食のウェブサイト『フードソムリエ』の特集、「産地と食卓の往復書簡」にて、地元湘南の秀逸な食材“釜揚げしらす”をご紹介させていただきました。

 湘南丸の網元である浜野暁夫さんに取材をお願いし、しらす漁についてのご苦労や、直売所「浜野水産」で販売されている生しらすや釜揚げしらすのおいしさの秘密など、興味深いお話をたくさんお聞きしてきました。

 身近な食材なのに意外に知られていない“湘南しらす”のあれこれを、漁師さんから直接教えていただき、目からウロコが落ちる思いでした。これらのお話をまとめた「産地と食卓の往復書簡」、ぜひご覧ください!

また、記事の後半では、網元ならではのしらすのおいしい食べ方や、私が考案した湘南しらすを使ったフレンチレシピも掲載されています。

 no.58フランス産 フレッシュフレーバーチーズ「ブルサン」                       '10.2.15

 フランスでとってもポピュラーな『ブルサン』は、クリーミーでなめらかなフレッシュチーズに、ガーリックやハーブなどの香りを加えたフレーバーチーズ。最近は日本でもあちこちのスーパーで見かけるようになりました。

 風味豊かなブルサンは、そのまま食べても完璧なおいしさですが、トーストや生野菜を添えるだけでワインが進むオードブルが完成。また秀逸な料理素材としても大活躍してくれます。

日本でのラインナップは、ブルサンを代表するフレーバー「ガーリック&ハーブ」、どんな素材とも相性の良いマイルドな風味の「エシャロット&チャイブ」、スパイシーで料理のアクセントにも最適な「ペッパー」の3種類です。

 このたび当教室では、3月〜5月の3ヶ月間に、ブルサンの全3種類のフレーバーを使ったメニューを、月ごとに一品ずつご紹介します。ナチュラルな風味のブルサンを料理に加えることで、手間をかけずにおいしいフレンチがいとも簡単に作れます。あわせてご試食時には、調理に使ったフレーバーのブルサンをたっぷりとご試食していただきます。

 ぜひこの機会に、フランス・ノルマンディー生まれのフレッシュフレーバーチーズ、それぞれ異なる風味の3種の『ブルサン』を堪能してください。皆様のご参加を心よりお待ちしています。

 no.57伊勢丹お歳暮 冬版 「シェフズソルト」                            '09.11.15

 伊勢丹の2009年お中元でご好評をいただきました『シェフズソルト』が、引き続き今年の冬のお歳暮「オンリー・アイ ギフト」でも販売されます。

 今回は冬向けのアイテムとして、新たに≪ポルチーニソルト≫≪ゆずソルト≫が加わりました。

 ≪ポルチーニソルト≫は、イタリア版松茸とも呼ばれる高級きのこ‘ポルチーニ茸’そのものの味と香りが楽しめるソルト。人工的な香料は一切使わず、イタリア産ポルチーニの粉末を贅沢にブレンドして自然な風味に仕上げました。
パスタやグラタン、ハンバーグなどの洋風料理にはもちろん、和の炊きこみご飯や汁物、煮しめの味付けにもぜひお試しください。さっとひと振りするだけで芳醇なきのこの旨みが加わります。

 ≪ゆずソルト≫は、高知産のゆず表皮をふんだんに加えたフルーティなソルト。ビンのフタを開けた瞬間に甘酸っぱいゆずの香りが広がります。冬の定番である寄せ鍋、しゃぶしゃぶ、湯豆腐やおでんにぴったり。薬味やポン酢代わりに振りかけてお使い下さい。
冬に美味しくなる魚介とは特に相性が良く、素材にさっとひと振りすれば爽やかな風味がつき、くさみ消しの効果もあります。また、おしるこやアイスクリームなどのスイーツにも合います。

 冬版のシェフズソルトは、上記の≪ポルチーニソルト≫≪ゆずソルト≫に加え、≪トマトソルト≫≪スパイスソルト≫≪ハーブソルト≫≪シンプルソルト≫の4つのアイテムを合わせた全6種類の詰め合わせです。
大切な方々への贈り物として 『シェフズソルト』 をぜひご利用ください。

商品情報

『シェフズソルト』 
シンプルソルト40g、スパイスソルト・トマトソルト・ゆずソルト・ポルチーニソルト・ハーブソルト 各35g
価格 3,150円(税込)  送料315円 
箱サイズ/総重量 14×26×4cm/0.9kg   賞味期間/常温で270日

購入先

【2009伊勢丹のお歳暮 「オンリー・アイ ギフト」】
 オンラインショッピングhttp://www.isetan.co.jp/icm2/jsp/shopping/seasongift/onlyiGift.jsp

【お歳暮ギフトセンタ―のご案内】
 新宿店  11月18日(水)〜12月24日(木)
 相模原店・浦和店 11月11日(水)〜12月25日(金)
 立川店 ・吉祥寺店  11月11日(水)〜12月25日(金)
 松戸店 11月18日(水)〜12月25日(金)、 府中店 11月11日(水)〜12月24日(木)


 no.56伊勢丹オンリー・アイギフト 「シェフズソルト」                          '09.6.10

 伊勢丹の2009年のお中元「オンリー・アイ ギフト」において、 私がプロデュースした『シェフズソルト』が発売されます。
『シェフズソルト』は、国内産海塩に厳選したハーブやスパイス等をミックスした全6種類のフレーバーソルトのギフトセットです。

 イタリア料理には鮮やかなレッドの≪トマトソルト≫、サラダには爽やかな風味の≪レモンソルト≫、アイスクリームやフルーツなどのスイーツにはバニラビーンズを贅沢に配合した≪バニラソルト≫、バーベキューにぴったりのカラフルな≪スパイスソルト≫、南仏料理に欠かせない清涼感溢れる≪ハーブソルト≫、そして国内産海塩の中から、 にがりの量や粒状にこだわって選んだ 究極の≪シンプルソルト≫
 
 普段の料理や素材に合わせてお使いいただくことで、新しい味のバリエーションが広がります。食卓の様々なシーンでお楽しみいただける、単なる調味料としての塩を超えたフレーバーソルトです。

 見た目にも楽しい、いろどり豊かな塩のセットは今までに無かった新しいギフトです。大切な方々への贈り物として『シェフズソルト』をぜひご利用ください。

商品情報

『シェフズソルト』 
シンプルソルト40g、スパイスソルト、トマトソルト、バニラソルト、レモンソルト、ハーブソルト 各35g
価格 3,150円(税込)  送料315円 
箱サイズ/総重量 14×26×4cm/0.9kg   賞味期間/常温で270日

購入先

【イセタン オンラインショッピング】 http://www.isetan.co.jp/
 2009 伊勢丹の贈り物 「オンリー・アイ ギフト」 
承り期間 5月23日(土)〜8月15日(土)まで

【お中元ギフトセンタ―】
 
伊勢丹新宿店、松戸店、浦和店、相模原店、新潟店  6月17日(水)開設
 立川店、吉祥寺店、府中店、静岡店、京都店、福岡岩田屋  6月10日(水)開設


 no.55フレーク状塩・新発売                                       '09.3.20

 鞄本海水より、私が監修した『トッピングソルト』がこの3月に新発売されました。

 瀬戸内・讃岐の海水を窯でじっくりと結晶化させた 業界初の“大粒フレーク塩”です。サラダ、カルパッチョ、塩味スイーツなど、料理の仕上げにパラッと振りかけることで、味にアクセントをつけることが出来ます。
 また、手でつまんだり、スプーンですくいやすい広口ビン入りなので、そのままテーブルに置いてお使いいただけます。

“バリエーション豊富でお洒落なパッケージの輸入塩に負けない国産塩を!”と提案して生まれたお塩です。ご家庭で調理用の塩に加え、第2、第3の塩としてぜひご活用ください。

【商品情報 】

≪商品名≫ 『トッピングソルト』  内容量80g  価格380円

≪取扱先≫ 
成城石井  ◆成城石井 ◆マックスバリュー ◆いなげや ◆大関  ◆サミット(時期未定)
 ※ 上記の中でも、各店舗によって取扱いの無い場合や、店頭に並ぶ時期が遅れる場合がございます。

≪商品に関するお問合せ先≫ 株式会社日本海水 03-5652-8751 http://www.nihonkaisui.co.jp/

 no.54エル・オンライン掲載                                        '09.1.7

 食のウエブマガジン『エル・ア・ターブル・オンライン』のグルメチャンネル、「毎日おいしいレシピ」にて、私の南仏料理レシピが掲載されます。

 「毎日おいしいレシピ」は、おいしい料理やお菓子のレシピが毎日更新されるコーナーです。

 私が今回ご紹介するのは、コート・ダジュール及びプロヴァンスの地方料理。魚のアラを使った素朴なスープや、ボリュームたっぷりのおやつパンなど、南仏の庶民的な料理とお菓子のレシピ4品を、1月の毎週金曜日にお届けします。
 
掲載日は1月9、16、23、30日です。皆さまぜひご覧ください。

 no.53塩レシピ新連載                                        '08.10.1

 (株)日本海水は、国産の安全な天然海塩を提供する塩のリーディングカンパニー。
この秋から、会社のホームページ 「塩が決め手!かんたんレシピ」 のコーナーを私が担当させていただくことになりました。

 テーマは“身近な食材で簡単にできるフランス風家庭料理”。毎月季節感あふれるメニュー(前菜・メイン・デザートの3品)を紹介いたしますので、ぜひご覧下さい。

  アン・プチ・プでは、フランスをはじめ、イタリア、イギリス、八ワイなどから輸入される個性豊かな天然塩をレッスンで使用していますが、これらの魅力的な外国産の塩に負けないくらい、日本の天然海塩も上質でバリエーション豊かです。キッチンにいろんなお塩を並べて、作る料理にあわせて使う塩の形状を選ぶようにすると、楽しみながら効率よく調理をおこなうことが出来ます。

 これを機会にレッスンでも種類豊富で安全な日本の塩をどんどん取り入れ、皆さんにも存分に味わっていただきますので、楽しみにしていてくださいね。


現在、私が愛用中の日本海水の塩。この他にも多彩な塩が揃っています
写真左から
「しぶきあらじお」 もろいフレーク状で溶け易く、仕上げに塩分を足す時に便利。
「和の豊塩(てしお)」 しっかりした粒状なので、素材に均一に振りかけられる。
「焼塩」 サラサラした使いやすい焼き塩。小ビン入りなので調理台に常備。
「瀬戸のましお」 大きめのフレーク状の塩。口当たりが良く塩味スイーツにも◎。
「瀬讃(せさん)の塩」 にがり分が多く風味豊か。シンプルなおにぎりに最高。


 no.52J-WAVE出演しました!                                        '08.8.18

 ‘08 8/15に、FMラジオ J-WAVEの「PARADISO(パラディーソ)」のコーナー「BON VOYAGE(ボン・ボヤージュ)」に生出演しました!

 この日の番組テーマは「南仏、プロヴァンスの香り」
収録は六本木ヒルズにあるJ-WAVEけやき坂スタジオで行われました。私はゲストに呼んでいただき、プロヴァンスの魅力についてお話をさせていただきました。

 内容は、プロヴァンスの人々の生活に欠かせないハーブの活用法を中心に、ヘルシーな南仏料理の特徴、訪れるべきエリア、ベストシーズン・・・などなど。詳細は番組のホームページをご覧くださいね。

 けやき坂スタジオは、六本木ヒルズアリーナの隣、けやき坂通り沿いにあるJ-WAVEのサテライトスタジオで、生放送中の様子を外からガラス越しにうかがうことが出来ます。

 ナビゲーターはDJの南美布(ミブ)さん。ミブさんの軽やかなトークのおかげで、楽しい雰囲気のなか無事に収録を終えることができました。




 no.51抹茶フィナンシェ                                            '08.7.24

 エル・オンラインの「業界人推薦のおもたせスウィーツ」は、フード業界人が自分のお気に入りスウィーツを紹介するコーナー。私はこのコーナーが大好きで、それぞれのスウィーツ紹介者の思い入れたっぷりのコメントを毎回読むのを楽しみにしています。巷に溢れるさまざまなお菓子の中から、手土産に何を選ぼう・・・と迷った時に、とっても参考になるはずです。

 この「業界人推薦のおもたせスウィーツ vol.50」にて、私が「寿月堂」の抹茶フィナンシェを紹介しています。ぜひご覧ください。

 「寿月堂」は築地4丁目交差点近くの晴海通りにある日本茶専門店です。当教室ではデザートメニューに寿月堂の抹茶を度々使用しています。

 この店オリジナルの「抹茶フィナンシェ」は、パティスリー顔負けのおいしさ。他店の抹茶スイーツはお茶の味が薄い場合が多いけれど、ここのお菓子はさすがにお茶専門店だけあって抹茶の風味が濃厚。すごくしっとりしているのも特徴で、焼き菓子特有のパサついた食感がまったくありません。鮮やかな緑色も食欲をそそります〜。

 店内には落ち着いた雰囲気のカウンター席があり、目の前で抹茶や日本茶を淹れてくれます。店員さんから美味しいお茶のお話などを聞きながら、抹茶や甘味のセットメニューをゆっくりといただくことが出来ます。デパ地下などには出店されていないので、築地や銀座に訪れた際には、ぜひお店に立ち寄ってみてください。

 no.50白いブイヤベース                                            '08.6.28

 7月メニューのメイン料理は、南仏の知られざる白いブイヤベースBourride(ブーリッド)。ブイヤベースと同様にさまざまな魚介類を煮込んで作る、旨みたっぷりのスープ仕立ての料理です。

 「ブーリッド」には、スープにとろみとコクをつけるため手作りのアイオリソース(ニンニク風味のマヨネーズ)が欠かせません。にんにく風味のとろりとした白いスープは病み付きになるおいしさで、食欲が落ちる真夏のスタミナ補給にぴったりです。

 アイオリソースは昨年のレッスンや南仏くいしんぼう紀行でもご紹介してきましたが、なめらかなソースに仕上げるにはいくつかのコツがあります。でも、それらを実践しても上手く出来なかった〜〜というご意見を多く頂いたので、今回こそは絶対に失敗しない作り方をお教えします。

 デザートは「トマトのジュレ」。当教室では、これまでデザートにはあえて野菜を用いてきませんでした。なぜなら青臭みや繊維質の多い野菜を、甘くておいしいお菓子にするには、茹で時間を長くしたり、裏漉ししたり、過剰なフレーバーを補う必要があるから。余分な手間が加わるうえ、栄養や繊維質も損なわれてしまいます。それならば料理でシンプルに味わうのが一番だと考えています。

 それでも、今回トマトのジュレをご紹介するのは、ただ美味しいから!近頃出回っているトマトはほんとうに種類が豊富でフルーツのように甘いので、あまり手をかけなくても美味しいデザートに仕上がります。材料もシンプル。ぜひ7月のレッスンでマスターして下さい。

写真 上段・中段/7月メニュー「ブーリッド」 「トマトのジュレ」
写真 下段/ニースのレストラン「luc salsedo」で食べた絶品ブーリッド

 no.49カマルグ風サラダ                                         '08.4.20

 南仏のカマルグ地方は、フランス隋一の米どころ。日本でも見慣れている水田やあちこちに放牧されている黒い牛を眺めながら、地中海へ向かう道をドライブしていると、思いもよらず野生のフラミンゴに遭遇することも!同じ米の産地といっても、日本ののどかな田園風景とはまったく異なる、ダイナミックな景観をもつ地方です。

 カマルグの代表的な米料理といえば、パエリアとサラダ・カマルゲーズ(お米のサラダ)。また、肉や魚料理にはポム・フリ(フレンチフライ)の代わりに米が添えられることもしばしば。デザートではリ・オ・レ(お米のミルク煮)や、ボリュームたっぷりのお米入りのケーキが人気です。

 私が現地のビストロで味わったサラダ・カマルゲーズには、日本と同じ丸米が使われていたので親しみ易い味わいでした。オーダーしてから茹でられたお米はアルデンテに仕上げられ、歯ごたえが絶妙。彩りの南仏野菜を加えてあっさりとしたドレッシングで合えた、栄養バランスの良いおいしいサラダです。

 この「カマルグ風お米のサラダ」は、5月メニューの前菜でご紹介します。メインは仏人シェフ直伝のトルコ料理に、さくら海老の香りを加えてアレンジした「鶏と半熟卵のブリック包み」、デザートは上質の抹茶をふんだんに加えた「絹豆腐のブラン・マンジェ」。すべてのレシピにはバターと生クリームは一切使用せず、軽やかな味わいに仕上げます。ぜひお越し下さい。


収穫を終えたフランスの田んぼ トローと呼ばれる闘牛用の牛 野生のフラミンゴに感激 本場のサラダ・カマルゲーズ


 no.48クレーム・カタラーヌ                                        '08.1.10

 スペインに接するフランスのカタロニア地方は、スペイン色が濃い地域。町にはカラフルな色使いの家々が立ち並び、レストランでは魚介や名産の米などを中心としたスペイン料理が食べられる、フランスのなかのスペインです。

 カタロニア地方の名物料理は、パエリアや種類豊富なタパス(小皿料理)。そしてデザートの代表は「creme catalane(クレーム・カタラーヌ)」。どこのレストランでも必ずメニューに載せている、この地方の名物菓子です。

 メニューには、「クレーム・カタラーヌ」の名前の下に、決まって「creme brulee(クレーム・ブリュレ)」と併記されています。でも、カタロニア風のクレーム・ブリュレは、パリや日本のパティスリーでお馴染みのこってりとした濃厚なクリームプリンではなく、もっとやわらかくてさっぱりとした食べ心地。かなり日本人好みの味わいです。

 このお菓子の特徴は、クリームの上にたっぷりの砂糖を振って表面を強めにキャラメリゼすることなので、本場のクレーム・カタラーヌの黒く焦げた表面を見たらびっくりされるかもしれません。そして、そのボリュームはかなりのもの。クリームが詰まったココット型は、まるでグラタン皿のように大きなサイズが定番。
 でも表面のキャラメルをパリンと割って食べると、クリームは意外に甘さが抑えめでキャラメルのほろ苦さとマッチして美味。たっぷりの量でもペロリと平らげることができるでしょう。

新年1月メニューのデザートでは、本場の「クレーム・カタラーヌ」のレシピをお教えします。クリーム作りはとっても簡単なので、ぜひマスターして下さい。


芸術家ゆかりの街、コリウール 本場のクレーム・カタラーヌ 専用の型と焼きゴテ スペイン国境近くの海岸線


 no.47南仏の新連載!                                          '07.9.13

 アシェット婦人画報社の「エル・ア・ターブル」は、隔月(偶数月)に発売される、最新の食情報が満載の料理雑誌です。お洒落なレシピやきれいな料理写真にも定評があります。

 この雑誌のインターネット版 「エル・ア・ターブル・オンライン」が、今夏リニューアルされました。web版ならではのレストラン検索、毎日更新レシピ、エル厳選の美味食材・・など、今まで以上に充実した内容です。発売中の本とも連動しているので、ネット上での立ち読みも体験できてしまいます。

 ’07.9/13(木)より、この「エル・ア・ターブル・オンライン」で、私の新連載 “南仏くいしんぼう紀行”が始まります。

 コート・ダジュールの街やプロヴァンスの田舎の村で出会った、おいしい料理にまつわるエピソードと、それに加えてご家庭でも簡単に再現できるアレンジレシピをご紹介します。日本ではあまり知られていない、隠れた南仏料理が盛りだくさんです。

 連載は全20回です。第2および第4木曜日に更新されます。旅と食、おまけにレシピまで楽しめる、今までにない欲張りな特集です。ぜひご覧ください。



● no.46江ノ電沿線新聞                                           '07.9.1

 藤沢駅から鎌倉駅まで、湘南の海沿いを走る人気の“江ノ電”は、遠方から訪れる友人達がよろこぶ観光コースのひとつです。気の遠くなる休日の大渋滞や駐車場待ちとも無縁。路面や軒先をのんびり走り、地元ではバス感覚で親しまれています。

 藤沢〜鎌倉間の沿線限定で配布している江ノ電沿線新聞は、地域密着型の情報誌です。この秋、此処で主催している文化講座 湘南アカデミアで、一日料理講座の講師を務めることになりました。

 日程は‘07 10/4(木)。満席になり次第、10/5(金)も追加されます。時間 11:00-14:30 会費6,000円。今年の6月に開催して大好評だった特別講座とほぼ同じ内容で、湘南台にある中沢フーズの新しいキッチンスタジオで行います。どなたにでも簡単に作れるオリジナルレシピです。是非ご参加下さい。 ※前回コラムno.43参照

 メニューは下記4品(↓写真・左端)。中沢乳製品の盛りだくさんのお土産もお楽しみに!
◎お豆と魚のリエット ◎旬野菜のニョッキ・レモンクリームソース ◎特製やわらかスコーン ◎ミルクのコンフィチュール

 この講座の詳細は、9月1日及び10月1日発行の江ノ電沿線新聞に掲載されます。
江ノ電沿線新聞は、朝日新聞と読売新聞(藤沢〜鎌倉地域限定)にも折り込みされます。小田急百貨店藤沢店や江ノ島電鉄の有人改札の各駅でも手に入ります。

◆江ノ電沿線新聞社 湘南アカデミア/お申込み・お問合せ  0466-26-3028


腰越駅近辺では、通称 “電車通り” と呼ばれる腰越商店街の真ん中を走ります。この通り沿いにある、お気に入りのイタリアンレストラン 「LOASI (ロアジ)」 は、新鮮な鎌倉野菜と地魚が美味です(↑写真・右より1・2番目)。いつもの窓際席で食事をしていると、歩行者ばかりか、江ノ電からも視線を感じます。

◆ロアジ/鎌倉市腰越3-1-21サカモトビル1F  0467-31-2399 open11:30-14:30,18:00-22:00 火曜休 ご予約が確実です


● no.45半蔵門「ARGO」                                            '07.8.31

 「ARGO(アルゴ)」は、都心のパノラマを望む最高のロケーションにあるフレンチレストラン。麹町(こうじまち)という場所柄、外国人やビジネスマンが多く落ち着いた雰囲気です。広々としたメインダイニングの横には、洋書が充実したライブラリーカフェもあり、ゆっくりとくつろげる超穴場レストランです。

 ’06年9月よりエクゼブティブ・シェフに就任した山下敦司氏は、以前コルドン・ブルーで料理講師を務められていました。当時は私も生徒として大変お世話になりました。
これまで、シェフのオリジナル料理を目にする機会がなかったのですが、レストランを訪れて改めてシェフの実力を実感!スパイスやハーブを効果的に使った、美味しくて洗練された皿の数々に感激しました。

 コルドンブルーの授業では、惜しみない手間をかけて、たっぷりの食材で作る本場フランス料理を、複数の素晴らしいシェフ達からきっちりと学びました。その中でも山下シェフは、普段の食事でも活用できるようなアイディアや、入手し難い食材の代替法など、状況に応じて細やかに教えてくれました。シェフならではの親切な授業は、現在私が実践しているシンプルなレシピ作りにも大変役に立っています。

 当時の料理クラスは皆仲がよく、連日の授業だけで精一杯だったハズなのに、休日にはシェフも含めて時々ホームパーティーなどを企画して楽しみました。フランス各地の3ツ星レストランで腕を磨いた華やかな経歴をお持ちですが、とっても気さくで親しみ易く、今でも多くの生徒達から慕われています。

 「昼は皇居の緑、夜は摩天楼の夜景が素晴しい 「アルゴ」は、私の大好きなレストランのひとつです。是非訪れてみてください。


上段・左端/定評ある魚料理 上段・左より2・3番目/華やかな野菜づくし。テーブルで緑のソースをジョウロで注ぐサプライズ!

◆ARGO/千代田区麹町1-4-2 One Four Two by tojo(旧・東条会館) 9F  
  03-3265-5504  open 11:30-14:00, 18:00-21:00(L.O) 日曜休  ホームページはこちら


● no.43一日料理講座                                            '07.6.10

 上質な乳製品でお馴染みの 中沢フーズ(株)湘南工場にて、一日料理講座を行いました。昨年リニューアルしたばかりの広々とした快適なキッチンスタジオです。
今回のun petit peuレッスンが、このスタジオでの初・料理教室という事で、新品の道具・食器類や最新のIH調理台で気持ちよく実習をさせて頂くことが出来ました。

 当日のメニューは 「お豆と魚のリエット」 「旬野菜のニョッキ、レモンクリームソース」 「特製やわらかスコーンとミルクのコンフィチュール」

 レッスンは、私のデモンストレーション(実演)の後、生徒さんが実習を行う アトリエ形式で行いました。皆さん手順よく調理を進められ、無事に楽しく講座を終えることが出来ました。

 長年のお付合いの 中沢フーズご担当者のお計らいで、クロテッドクリームやゴルゴンゾーラ・スプレットなど、普段あまり試す機会のない製品のお土産や、幻の濃厚ヨーグルトのサービスもあり、嬉しいサプライズが盛り沢山でした。ご参加してくださった生徒さん方、どうもありがとうございました。

 中沢フーズ(株)での一日講座は、今後も開催する予定です。メニューや日程など決まりましたらホームページ上でもお知らせいたしますので、次の機会にはぜひご参加下さい。

写真・中/
もちっとした食感の手作りパスタの一種、ニョッキ。ころんとした形と配色がキュートで大好評

写真・下/あっけないほど簡単に出来上がるオリジナルレシピのスコーン&ミルクジャム。中沢のクロテッドクリームも添えて
● no.41chocolat!                                             '07.5.10


フランス滞在での楽しみのひとつがショコラ!

 パリで見かける多くの有名店は次々に東京へ進出をしましたが、「Christian Constant」(クリスチャン・コンスタン) は、まだ日本に店舗がありません。欧州では高い評価を得ている老舗ショコラティエです。

 “chocolatier glacier traiteur”=“チョコレート・アイスクリーム・お惣菜” という看板通り、ショコラの他にも幅広い品揃え。6区の店舗にはサロンが隣接され、濃厚なショコラ・ショーが人気です。ここは観光客が詰めかけないので落ち着いてティータイムが過ごせるということで、頼れるパリ在住の友人が案内してくれました。私は此処のオペラやタルトが大好きです。

 「Da Rosa」(ダ・ローザ)は、パリ6区の高級エピスリー。生ハムや調味料類など上質のものが揃っています。いつも欠かさず購入する“Raisins au Sauternes”は、甘口ワイン漬のジューシィなレーズンチョコ(↓下段・左端)。唐辛子がピリリと効いた珍しいアマンド・ショコラもあります。

 「Pralus」(プラリュ)の“PYRAMIDE TROPIQUES”は、10種のカカオ産地別に色分けされた 10枚の板チョコレート。※前回コラム参照
新たに“SAVEURS”のシリーズも加わりました。こちらはミルク味やフレーバー付などの板チョコ10枚の組合せです。
リヨン近郊にあるロアンヌの町のショコラティエですが、今や超有名になった“PYRAMIDE”は、モノプリ(仏の一般的なスーパー)でも見かけます。日本でも期間限定ですが購入は可能です(↓下段・左から2番目)。


上段・右端/「Christian Constant」の“SONIA RYKIEL” 美しく並べられたバナナが目を引きます。サクサクのタルトの中に濃厚なガナッシュが詰まっています。

上段・右から2番目/「Jean-paul Hevin」の“Chocolats aperitifs” 4種の個性派チーズ入りの塩味チョコレート。ゴルゴンゾーラ、シェーブルなどの強い風味のチーズと意外にもマッチして病みつきになる美味しさです。



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